
「母ちゃん腹減ったよ」「待ってなさいぼうや、最近越してきた人間がいるから、母さんが食べ物せしめてあげるわ」

「人間って最初が肝心なのよ、ぼうやもよく見ておくのよ。ごめんください、この家のご主人様でございますか」

「・・・いや、人違いだと思う」

「オーホホホ、これは失礼、ごめんあそばせ」(まぎらわしいわね)「ごめんください」

「おやおや、これはまた越してきた早々賑やかだな」

「私ども人様に芸をお見せしながら旅をしておりますもので、よろしかったら私めの魔術など見てくださいな」

「・・それにしても汚ねえ猫だなおい・・お、そっちの白いのは綺麗じゃんか」

「白いのだと?ガンダムじゃあるまいし。お前に色なんかで呼ばれる筋合いはないぞ」

「ヒソヒソ・・止めなさいぼうや、人間なんて単純なんだから、持ち上げて貰うもん貰えばいいのよ」

「オーホホホ。できましたらここに魚など出して頂ければ、私めの魔術で一瞬にして消して御覧に入れますわ」

「そっちの白は可愛いからエサくらいやるぞ、ほら」

「で、できたら鰯とかが良かったんだけど・・まあいいわ・・それでは参ります、ハイッ!」

「ペロリ」

「お、お前。俺は白にあげたんだぞバカ。ポカリ!」

「な、ナヌ〜?」

「まあいいや。ついでにお前にもやるから、二匹で食っていきな」

「ホゲホゲェ〜?」
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